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豆皿サイズのひな飾り

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有田・渓山窯さんの「豆皿サイズのひな飾り」の商品開発のお手伝いをさせていただきました。

 

家で過ごす時間が増えたからこそ、出来るだけ丁寧な暮らしというものを意識したい。あわただしく過ぎていく日常の中にも、四季の移り変わりを感じられるような「季節ごとの飾りつけ(しつらえ)」が、きちんと出来ているお家を見ると、素敵だなと感じます。(わたしも昨年末自宅の玄関に、いそいそと飾り棚を設置しました。)

 

以前、渓山窯さんで打ち合わせをしていた際に目に留まったひな飾り。(年中ひな飾りが店頭に出ているのもいかがなものかと思うが、スルーします。)どうにも可能性しか感じなかったので、時間がなかったのですが商品開発を進めることに。イメージとしては、小ぶりで場所を取らずにインテリアとも馴染むようなサイズ感であること。そして、ほっこりとするような可愛らしいデザインであること。

 

そんなイメージを叶えてくれたのが、佐賀県在住のイラストレーター・julioさん。なんと、渓山窯現社長・篠原さんの高校の同級生。(有田工業・セラミック科)当時、佐賀市内から1時間以上かけて有田まで通学していたjulioさんにとって有田という町は、何もかもが別世界で、芸術の街にいる地元のクラスメイトや同級生からはとても刺激を受けたそう。なかでも「一緒に課題をしよう!」と、julioさんが篠原さんの家(渓山窯)に遊びに行った際、いかにも高級であろう立派な絵付けがされたお皿を、篠原さんがパレット代わりに使用していた姿は、それはもう衝撃でしかなかったそうです。(笑)

 

そんな懐かしいエピソードもありつつ実現したコラボレーションですが、とてもご好評いただき初回制作分は即完売。julioさんの根強いファンの方が何人も有田まで足を運んでくださったそうです。ネットで何でも買える時代ですが、ひとつひとつ表情の違うひな飾りを実際に手に取って選んでくださったと思うと本当に嬉しくてなりません。

 

渓山窯から旅立ったひな飾り達が、また来年もみなさんのお家の一角に、小さくてあたたかなあかりを灯しますように。

 

〔豆皿サイズのひな飾り〕-以下リリース文-

女の子の健やかな成長と健康を願う桃の節句の行事「ひな祭り」。 ひな人形は娘の厄を引き受けるとされているため、災いがふりかからず、美しく成長して幸せな人生を送れるようにという願いを込めて飾ります。

渓山窯は、ご家庭にすっと馴染むような「豆皿サイズのひな飾り」をお作りいたしました。有田焼ならではの透き通るような白い地肌に色鮮やかな染付は、小ぶりながらも繊細で華やかさもあり、ぱっと柔らかい光をともしてくれるようです。思わずほっこりしてしまう可愛らしいデザインは、佐賀県在住のイラストレーター・julio氏によるもの。

玄関やリビングなどにインテリアとして飾れて、収納時も場所を取らないひな飾りは、 付属の赤い毛氈のかわりに豆皿の上に乗せるとがらりと印象が変わります。その年ごとに自由な組み合わせでコーディネートするのもおすすめです。

https://www.keizan-shop.com/SHOP/mame-hina.html

hina-image2写真:水田秀樹

 

佐賀・有田 渓山窯さんのお仕事

どうもこんにちは。松尾です。実に3年ぶりの投稿になるのですが、なぜかと言いますと、、

 

このサイトなくなったと思ってたんです。(マジで。)

 

2年前くらいに、久々にhopeのサイト覗いてみよ~!とアクセスしてみたところ“このサイトは存在しません”みたいに出て。「まじか・・・杉村さんもう更新料払ってなかったんだあ。。。」大して記事も書いてなかったくせに軽くショックを受けた私は、それ以降ここに足を踏み入れることは二度となくなったのです。ところがどっこい、今年のいつ頃だったか杉村さんが「誰も見てないhopeのサイトの更新費を俺は今も払っとるとやぞ。」みたいなことを言ってて。「え??あのサイトってまだあるん??」となり、そそくさアクセスしてみたら、、、普通ぅうう~にあった!杉村さんがひとりでポツリポツリ、だれも見ていないであろうこのサイトに健気に記事をしたためてました。あの時のエラーは何だったんだろう??まあ、いっか。

 

と、前置きが長くなりましたが最近のお仕事の紹介を。昨年から店舗のVMDなどをお手伝いさせていただいている、佐賀県有田町で有田焼の製造販売を行っている渓山窯さん。

 

コロナが流行し、福岡でも緊急事態宣言が出されていた4月頃。私がオーディション番組「Nizi Project」にドはまりしているときに、渓山窯の篠原さんから連絡がありました。(私と杉嫁はMIIHI推し)

 

コロナの影響を受け、ゴールデンウィーク期間中の有田陶器市の開催中止。百貨店での催事や展示会が行えない状況が続いているのをきっかけに、対面販売での売り上げに依存しない新たな販路開拓と売り上げの確保を行っていきたいとのことでした。そこでEC販売の強化を目指すために、既存ECサイトのリニューアル、新たにコーポレートサイトの制作、既存顧客さまへのアプローチを目的としたコーポレートブックと新商品開発とそれに伴うDMの送付。また、当初から篠原さんが「渓山窯の動画を作りたい」とおっしゃっていたので、オリジナルムービーの制作を行うことに。

 

この、ラーメン二郎並みにテンコ盛りな企画。一人で太刀打ち出来るはずもないので満を持して熊本からアベンジャーズを召喚させていただきました。

 

写真:山口亜希子さん(会うたびにどこかしらの美味しいお土産をくれる優しいお姉さん。あっこさんが撮る凛とした美しい写真がとても好きです。あっこさんのZINEを見て涙を流したのは私だよ。)

 

動画・編集:穴見春樹さん(全身に優しい空気とオーラを纏っている人。勝手なイメージにより、いつもつけてる眼鏡が伊達だと知った時なぜかとても裏切られた気になりました。そんな穴見さんが撮る動画の映像美は素晴らしく、これからは穴見監督と呼ぶことに決めました。)

 

構成・編集・文章:福永あずささん(あずささんとは今まで一緒にお仕事をしたことがなくて、陰からインスタやノートを見ながら、毎度胸をギュっと掴まれるようなワードセンスとパンチラインが印象的で、いつか絶対ご一緒したいと思っていたので嬉しかったな。)

 

アートディレクション・デザイン:杉村武則さん(有田の早朝撮影の際、デザイナー独自の世界観をゴリ押しするかのような金髪メッシュヘアーで登場して一世を風靡。一躍ヴィダルサスーンの名を手にしましたが、次に会った時にはしれっと黒染めしていた。)

 

とまあ各界の売れっ子揃いの贅沢なメンバーと共に連日、撮影!撮影!撮影!の、豚骨スープばりにこってり濃厚な夏を駆け抜けました。

 

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コーポレートサイト・コーポレートブックは、渓山窯さんの歴史や物づくりに込める思い、つくり手から使い手に繋がるストーリーを感じていただける内容になっています。カタログの冒頭に「渓山窯の器があることで、日々の暮らしが心地のよいものになることを願いながら。」とあるのですが、この言葉に尽きます。

スーパーノンストップひのくに号並みのスピードでサイトを作ってくださったMONBRAN竹田京司さん。鶴屋のデパ地下並みの品数を黙々と作り、センス溢れるフードコーディネートをしてくださった三星舞さん。本当にありがとうございました。

 

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「料理と器」と題した、佐賀県の絶品お取り寄せグルメを使用したアレンジ料理と、相性の良い器の使い方をご提案するレシピカード。レシピにあるQRコードにアクセスするとプロセス動画を見ることが出来るので、どんな料理をどのように盛り付ければ良いのか、食卓が映えるコーディネートが一目瞭然。実用的で見ているだけでも楽しくなります。

 

モデルをしてくださった岩崎智佐美さん。時が過ぎるのを忘れてしまうような、なんとも素敵なご自宅での撮影に心が躍りました。撮影日に出してくださった落花生のおにぎりは美味しすぎて一生忘れません!ありがとうございました。

 

今回、多くの方々にご協力いただき創りあげた数々のものたちは、渓山窯さんにとって大切な財産になったと思います。コロナの影響によって売り上げ的にも精神的にも大きな打撃を受けたことに変わりはないけれど、そんな中でも現実を受け止め、そこに留まることなく新しいチャレンジをすると決めた渓山窯さんのバイタリティがあったからこそ。共に試行錯誤しながら、私も多くのことを学ばせていただき感謝しています。まだまだこれから先どうなっていくか分かりませんが、どのような形であれ、渓山窯さんらしく、歩むことを止めずに進んでいくことが大切だなとしみじみ感じました。まさに「Step and a step」。

 

それではみなさま良いお年を。

 

 

渾身の渓山窯さんHP。よろしければご覧ください↓

https://arita-keizan.jp/

味噌

もう誰も読んでくれないブログに書き記すこの行為、
映画オデッセイのごとし。

 

サイトの更新費用はちゃんと払えてるのかな…

前に杉本さんから一括で請求きたからな。

8万円奢ってもらった直後だったので、有無をいわさない感じだったなー。

(秒で払いました)

 

・・・・・

 

自分の中で「デザイン」としての仕事の中で

一番尊敬できるジャンルは「本」だと思っている。

文庫本でも雑誌でも絵本でもエロ本でも。

 

自分の中での初めての「デザイン原体験」も本だった。

 

実際に本の仕事もいくつか担当させてもらったけれど

他のデザインの仕事とは違う。という印象だった。

 

 

僕が感じる一番の違いとしては、

「対相手との距離が最も近い」ことだと思う。

 

歩いていて目に飛び込んでくる広告などとは違い

自らの意思で手にして、ページを開きその世界に没頭する。

目と本の距離は10cm程度。

もちろん、読む人は「著者の声」を聴きたい。

でも一番近い距離でデザインも見られている。

 

デザイナーの立場としては

違和感にはならない、でもふと意識の中には残る。

 

のような、この矛盾がなんとも奥深い。

 

 

僕は中学生の頃、ストリート雑誌「Ollie」に夢中だった。

(終わってしまうのが寂しいです。)

東京のストリートシーンやファッション、音楽、グラフィティアーティストなど

雑誌の隅々まで読みあさっては妄想を膨らませていた。

その頃は身の回りにネットなんてなく、雑誌の世界が全て。

田舎のガキには、このオカズだけで飯が何杯もいけた。

この時の想像力や探究心(あのラッパーの弟はあのスケーター!?みたいな)は

デザインのジャンルも含め

今の自分を整形している大きな要素でもあると思う。

 

当たり前だけど、今思い返すと

当時の自分は「ブックデザイン」のことなんて全く意識していなかった。

でもその誌面はしっかりと覚えている。

写真、文字、色、紙質。

「言葉」としてだけではなく「面」で覚えている。

 

このような自分の体験から

目との距離が一番近いデザインを「面」として記憶の片隅に残るような

デザインができたらと思っている。

 

・・・・・

 

そんな僕も立ち上げの一人として

熊本のzineイベント「味噌天zine」を開催予定です。

 

熊本にある地名「味噌天神」からダジャレ的に取っただけのネーミングです。

(ネーミングは山口亜希子さん。ずっとzineを『ザイン』と思っていた。)

 

でも「味噌」って各家庭に必ずあって「我が家の味」があるなぁと。

脇役のような、でも実は主役のような。

zineに感じる個人の内面的な思考や嗜好を表現するには「味噌」っていいなーと。

あ、「発酵」と「発行」がかかっている、とか

「手前味噌」なんて言葉もあるし、なんて。

 

と、いうことで

味噌にひっかけて「三十(みそ)」冊のzineを

熊本の30組のクリエイターさんにお願いしています。

 

10cmの距離から隅々まで見たくなるような

30通りの「我が家の味」を味わうのが今から楽しみです!

 

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暗太子

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佐賀・鳥栖の「蔵出しめんたい本舗」の新商品

暗太子の企画・デザインでお手伝いさせていただきました。

 

様々なメディアに取り上げていただき

おかげさまで好評だそうで嬉しい限りです。

 

黒い宝石ともいえる、まるで本物のキャビアのような「暗太子」。
抗菌作用や整腸作用、血液の流れを良くする効果があるイカ墨を、蔵出しめんたい本舗の秘伝の調味液に配合し、ゴールデンキャビアの別名を持つトビウオの原卵(とび子)をじっくりと低温で熟成。
濃厚な旨味と程よい塩味、プチプチと弾けるような食感の「暗太子」は、チーズと一緒にクラッカーにのせたり、カルパッチョやパスタのトッピングとしてもおすすめ。

夏の手土産や、ご家族やご友人が集まる食卓をちょっぴり贅沢に演出してみませんか。

 

ウェブサイトからもご購入いただけます。

本当に美味しいので是非よろしくお願いいたします!

 

蔵出しめんたい本舗「暗太子」

500個限定

85g入り/1,188円(税込)

http://www.kuradashi-mentai.com

 

プロモートウェブ

しかも1日2回更新する。

不可能を可能に。 んーhopeです。

 

このウェブサイトをはじめ

いろいろなウェブサイトのお仕事でお世話になっている

株式会社 プロモートウェブの

ロゴリニューアルを担当させていただきました。

 

直接本人にはお伝えしていないんですが

今回ロゴにものすごい拘りを込めています。

 

というのも、

日本語ロゴは日本人から見ると、時代の変化によって

どうしても「古さ」や「ダサさ」みたいなものが出てきます。

 

いつもお世話になっている会社さんのロゴが

5年経って「このロゴ、ダセェ」なんて言われたくない。

 

その辺の極端な時代感が出ないように、

いつの時代でも「絶妙にダサい感」を表現しています。(たぶん日本初)

 

 

もうね、時代が何周回っても一致しないの。

 

 

そんな十字架を背負って頑張ってください。

logo

松永健志個展「sunny day」

よっしゃ、1年以内の更新目標クリア。
目標は常に高く、hopeです。

 

画家・松永健志の個展が

5月1日から長崎書店・長崎次郎書店で開催中です。

 

タイトル「sunny day」は

まさに画家夫婦の人柄・作品を表しています。

・・・

土曜日は、まだ明日も休みだから多少無茶しても大丈夫ですが

翌日月曜(仕事や学校)を控えた日曜日は

なんとなく大切な人とゆっくり丁寧に過ごしたい気持ちになります。

松永健志の油絵を見ていると、そんな感覚に似ているなーと思って

最初は「Sunday」を提案しました。

 

いろいろと巡り巡って「sunny day」になりましたが、

これまた言い当ててるなと思い、このタイトルに至りました。

・・・

 

2年間かけて描いた330点の油絵作品は全て購入できます。

(そして疾風のごとく売り切れました。)

購入できなくとも展示は期間中も続きますので、ぜひ4回くらいお願いします。

 

TAKESHI MATSUNAGA SOLO EXHIBITION

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2019.5.2-5.30  at 長崎書店/長崎次郎書店

 

 

 

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松永健志個展「CLEAN」

今や西日本一名前の売れたヒゲこと

画家・松永健志の個展が福岡で開催されるそうです。

 

タイトル「CLEAN」というだけあって

家庭にある洗剤をメインに家庭の身の回りの品々の絵が並ぶそうです!

中身がなくなればゴミ箱行き、そして見た目がちょっとダサい、

でしかない日陰な存在の洗剤パッケージですが

松永健志のフィルターを通すと、少し見え方が変わってきます。

 

 

TAKESHI MATSUNAGA SOLO EXHIBITION

CLEAN

2019.8.24-9.2  at CARBON COFFEE(福岡)

入場無料

 

 

 

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松永健志個展「STILL LIFE」

みなさま、あけましておめでとうございます。

今年も新たな気持ちで頑張ろうと思う所存でございます。

で、残すところあと半年でございます。

で、はよ暮れにならんかなーと思う所存でございます。

 

6月2日より、長崎次郎書店にて画家・松永健志の個展が開催されます。

描き下ろしの油彩作品が並ぶそうです!

 

入場無料ですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

 

TAKESHI MATSUNAGA SOLO EXHIBITION

STILL LIFE

2018.6.2-7.1  at 長崎次郎書店 ギャラリーJiro

 

 

 

 

 

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鶴屋菓子舗 お年賀丸房露

2017年もいよいよ終わろうとしています。

hopeは今年一年の締めくくりとして

佐賀の鶴屋菓子舗さんの「お年賀丸房露」のデザインに携わらせていただきました。

 

「あけましておめでとう」という文字と

水引の焼印が押された丸房露です。

新年のご挨拶にぜひご利用ください。

 

来年も鶴屋さんをはじめ

幅広く関わっていけたらと思っています。

 

松尾は性懲りも無く、カキで二度目のノロウィルスとなりましたが

(二度とカキ食うな)

皆様もよいお年をお迎えください。

 

 

 

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プロデュース=松尾真奈美

デザイン=杉村武則

イラスト=松永健志

 

松永健志

ご無沙汰しておりました。

 

しばらく更新していない間に、杉からディスられておりました。なんだよう、人聞きがわるいなあ。

 

気を取り直して。

 

わたしがずうっと会いたかった、画家の松永健志氏。

何を隠そうhopeのHPの絵を描いてくれた人物です。

 

とても魅力的な絵を描く人で、気になって熊本の長崎書店で開催された「200円の2000点の小品たち」に足を運びました。スペース一面に、色鉛筆で描かれた色とりどりの作品たちが展示されていて、原画でありながら誰でも気軽に購入出来る1枚200円という価格設定で売られていたことに度肝を抜かれました。

 

そしてこの度、杉のセッティングのお陰で(記事を書けという圧力を添えて)念願の対面が実現しました。ちなみに初対面にも関わらず、松永氏の自宅へ。

 

綺麗な金髪に、モジャモジャのお髭。穏やかで笑顔がチャーミング。なんだか寝起きで枕元に居たら一瞬「、、、神様?」と勘違いしてしまいそう。

 

そんなフワッとした初対面の印象のまま、早速お話を伺いました。

 

元々ご両親が芸術関係のお仕事をされていたこともあり、幼少期からよく絵を描いていたとのこと。小学校時代の写生大会で見事に才能を開花したそう。

 

高校卒業後は、東京の文化服装学院へ入学。しかし、「デッサンは楽しいけど、布は好きではない」と早々に悟り、僅か3か月で退学。

 

退学した後は、東京の路上で絵の販売をしていたそうで、路上で絵を販売するなんて、なかなか勇気があるなあと思いましたが、聞いたところ、高校生の頃から自分で描いた絵を路上で売っていたそうで「ストリートは僕の原点ですね」と、はにかみながら語っていました。ちなみに、当時から子供に絵を10円で売ったりしていたそうで、のちにそれが自身の個展「200円の2000点の小品たち」に繋がっていくとは、とても運命的なお話ですね。

 

絵への情熱が日に日に強くなっていくのとは裏腹に、不運にもリーマンショックが訪れ、ぱたりと絵が売れなくなるという事態が訪れます。お財布の中に百何十円しかなくなり、なんと当時の体重は今よりも25キロも痩せていたそう。(「今」はご想像にお任せします。)この時期がターニングポイントとなり、自分の絵と真剣に向き合うことに。デザイン学校にも通い、今まで自分が描いてきた「好きな絵」ではなく、「売れる絵」を描く訓練を重ねていきました。

 

ここには敢えて書きませんが、あらゆる壮絶な経験をしてきた松永氏。印象的だったのは、自分の人生においてどん底だった時の話をヘラヘラ(失礼)しながら話していたことです。下手したら「ううっ、本当に苦労したんですねえ。(涙)」と、ドスーンと暗くなってしまいがちなエピソードを、超オープンマインドに話し「もう笑うしかないでしょ(笑)」と底抜けの明るさ。

 

こ、この人。。つ、強えええええ。。かなり強めの心臓を持っている。いや、人間の深みというものを垣間見た瞬間でした。

 

松永氏の絵は優しくて可愛い。そして強い余韻を残す。日常生活の中から切り取られたようなシーンやアイテムは、見る人の心にずっと入り込んで来て、どこか懐かしかったり愛おしく感じる。過去の記憶や想像力さえもかき立てられる気がするのです。

 

(幾多の試練を耐え抜いたのちに生まれたのが、今の松永健志氏の絵のタッチだと思うと、更にぐっと来る。)

 

そんな松永氏の普段の生活はと聞くと、朝起きてから夜中までひたすら絵を描き続けているそう。何故そんなに描くんですか?と問うと「う〜ん、絵がうまくなりたいから」と、少年のような笑顔で答えてくれました。

 

この日はというと、真っ昼間から乾杯とともにスタートし、お酒のつまみになる話題が盛りだくさんの、大変愉快な取材でした。

 

松永氏が「僕には天使にしか見えない」と語る、奥さんの裕子さんとの空気感がまた最高に心地良く、有意義な時間を過ごさせてもらいました。そんなこんなで時間はあっとゆう間に過ぎ、新幹線の時間が来てしまったので、後ろ髪をひかれながらもフワフワとした気分と足取りで福岡へ帰りました。

 

松永氏には、近いうちにぜひ福岡で個展を開いてもらいたいものです。

ありがとうございました。

 

 

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